おうちにある『色』を見つけてタッチ!遊びながら色を学び、全身を動かす簡単運動あそび 1歳半頃〜3歳向け
はじめに
お子様との室内遊びは、天候に左右されず手軽に始められる一方で、「どんな遊びをすれば良いか」「特別な道具が必要なのでは」と悩まれることもあるかもしれません。特にお子様が好奇心旺盛になり、体を動かすことが楽しくなる1歳半頃からは、遊びを通じて様々な感覚や運動能力を育んであげたいと考える保護者の方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、おうちにある身近な「色」を使った、準備も片付けも簡単な運動遊びをご紹介します。遊びを通して色を認識する力と全身を動かす力を同時に育み、親子の触れ合いを深めることができるでしょう。
おうちにある『色』を見つけてタッチ!遊び
この遊びは、お子様が色を認識し始め、簡単な指示が理解できるようになる1歳半頃から3歳頃までのお子様におすすめです。特定の色を探して体にタッチすることで、視覚で捉えた情報に反応して体を動かす「視覚と運動の協調」を養うことができます。
対象となるおおよその年齢・月齢
1歳半頃から3歳頃
遊びを始めるために準備するもの
- 様々な色(赤、青、黄など)の身近なもの数点
- おもちゃ、絵本、衣類、クッション、果物や野菜など、安全で手に取りやすいものを選びましょう。
- 最初は2〜3色から始め、慣れてきたら色を増やしたり、似たようなトーンの色を含めて難易度を上げたりするのも良いでしょう。
- 遊ぶためのスペース
- お子様が安全に動き回れる、ある程度開けた室内空間を確保します。
具体的な遊び方のステップ
- 色のものを用意し、遊びのスタートを伝えます。
- 用意した色のものをいくつか近くに置きます。
- 「これから〇〇色のものを探してタッチする遊びをしようね!」と、やさしく声をかけて遊びが始まることを伝えます。
- 指定した色を探してお子様にタッチしてもらいます。
- 保護者の方が「あか、どーこだ?」や「あかいものにタッチしてごらん」と、特定の色の名前を言って、お子様にその色のものを探してもらいます。
- お子様が色を探している間は、「あっちかな?こっちかな?」などと声をかけ、探求心を促しましょう。
- 見つけたら褒め、一緒にタッチします。
- お子様が指定された色のものを見つけたら、「わあ、みつけたね!すごいね!」と具体的に褒めます。
- お子様がその色のものにタッチしたら、「タッチできたね!」と喜びを共有します。まだ色の名前を言えない場合は、見つけたことやタッチできたことを十分に褒めてあげましょう。
- 違う色でも繰り返します。
- 他の色についても同様に繰り返します。
- お子様の集中力に合わせて、無理のない範囲で続けましょう。
- 発展させて楽しみます。
- 慣れてきたら、「あかいものにタッチしてジャンプ!」のように、タッチするだけでなく簡単な動き(ジャンプ、片足立ちなど)を組み合わせるのも良いでしょう。
- また、少し離れた場所に色のものを置いて、そこまで移動してタッチする、というように、移動距離を長くすることで全身運動の要素を強めることも可能です。
遊びを通じて期待できる効果
- 色の認識能力の発達: 様々な色の名前と実際のものを結びつけることで、色の識別と命名の能力を養います。
- 視覚と運動の協調: 目で色を捉え、その情報に基づいて体を動かすことで、視覚と運動の連動性を高めます。これは、物を目で追ったり、投げたり掴んだりといった動作の基礎となります。
- 全身運動: 色を探すために移動したり、タッチするために手を伸ばしたりすることで、全身の筋肉を使います。特に離れたものを取りに行く動作は、粗大運動(体の大きな部分を使った運動)の発達を促します。
- 集中力と達成感: 特定の色を探すという目標を持つことで集中力が養われ、見つけることができた際には達成感を得られます。
- 親子のコミュニケーション促進: 「どこかな?」「これだよ!」といった声かけや、一緒にタッチするといった触れ合いを通じて、親子の絆を深めることができます。
遊び中の子どもとの関わり方のヒント
- お子様がすぐに色を見つけられなくても、焦らずに「ヒントだよ、こっちにあるかな?」などと優しく声をかけ、サポートしてあげましょう。
- 正解・不正解にこだわらず、「これ、〇〇色だね」と色の名前を伝えてあげることを大切にしましょう。
- お子様が楽しんでいる様子を最優先に、笑顔で関わることを心がけてください。遊びを強制するのではなく、「もう一回やってみる?」など、お子様のペースに合わせましょう。
安全に遊ぶための注意点
- お子様が走り回る可能性があるため、周囲に危険なもの(角がある家具、滑りやすいものなど)がないかを確認し、安全なスペースを確保してください。
- お子様が口に入れてしまう可能性がある小さなものや、壊れやすいものは使用しないでください。
- お子様の体調が良い時に行い、疲れた様子が見られたらすぐに休憩するか遊びを終えましょう。
遊びの準備や片付けを簡単にするための工夫
この遊びは、普段おうちにあるものをそのまま使うことができるため、特別な準備はほとんど必要ありません。遊びが終わったら、使ったものを元の場所に戻すだけで片付けが完了します。お子様にも「お片付けしようね」と声をかけ、一緒に戻すように促すと、片付けの習慣を身につける練習にもなります。
まとめ
おうちにある「色」を使った簡単な運動遊びは、お子様の色の認識能力、体の動かし方、そして親子のコミュニケーションを育む素晴らしい機会となります。特別な道具や複雑なルールは必要ありません。ぜひ、お子様との日々の触れ合いの中で、遊びを通して一緒に楽しみながら学びを深めてみてください。お子様の成長を感じながら、温かい時間を過ごしていただけることを願っています。