親子で運動あそび広場

身近なものでアスレチック気分 バランス感覚と探求心を育むおうち運動あそび 1歳〜2歳半向け

Tags: 親子, 運動あそび, 室内遊び, 1歳, 2歳, バランス感覚, 粗大運動, 身近なもの, 探求心

初めての育児、日々お子さんとどのように過ごそうか、遊び方がこれで良いのだろうかと悩まれることも少なくないかもしれません。特に、天候が悪く外に出られない日や、少しの時間でも体を動かしてあげたいと思う時に、おうちで手軽にできる運動遊びのアイデアがあると安心です。

子供にとって、体を動かすことは心と体の健やかな成長に欠かせません。様々な動きを経験することで、身体能力や感覚が発達し、新しいことに挑戦する意欲も育まれます。しかし、特別な道具を準備したり、広い場所を確保したりするのは難しいと感じることもあるでしょう。

この記事では、おうちにある身近なものを使って、お子さんと一緒に楽しめる簡単で効果的な運動遊び「おうち de 冒険アスレチック」をご紹介します。これは、クッションや座布団などを活用して、お子さんが「またぐ」「乗り越える」「避ける」「くぐる」といった多様な体の動きを経験できる遊びです。

おうち de 冒険アスレチックのすすめ

この遊びは、はいはいやつかまり立ち、そしてあんよが安定してくる1歳頃のお子さんから、基本的な体のコントロールができるようになる2歳半頃までのお子さんにおすすめです。お子さんの発達段階や興味に合わせて、コースの内容や難易度を調整しながら繰り返し楽しめます。

準備するもの

特別な道具は何も必要ありません。おうちにある、安全で柔らかいものを活用します。

これらのものをいくつか選び、床に並べてコースを作ります。

遊び方のステップ

  1. 安全な場所の確保: まず、家具の角にぶつかったり、滑って転んだりする危険がない、安全な場所を選びます。床に物が落ちていないか確認しましょう。
  2. コースを作る: 選んだ身近なものを床に並べてコースを作ります。
    • クッションや座布団を置いて、「またぐ」または「乗り越える」障害物に。
    • 丸めた毛布やタオル、低い段ボール箱を置いて、上を歩くバランスゾーンに。
    • 洗濯かごなどを置いて、中を通るトンネルや、周りを「避けて」通る障害物に。
    • 複数のものを間隔を空けて並べ、ジグザグに「進む」コースに。 お子さんの月齢や発達に合わせて、コースの高さや複雑さを調整してください。初めての場合は、一つか二つ簡単な障害物から始めると良いでしょう。
  3. お手本を見せる: まずは保護者の方が「よいしょ」とまたいだり、バランスを取りながら進んだりする様子をお子さんに見せてあげます。楽しそうに行う姿を見せることで、お子さんの興味を引きます。
  4. 一緒に挑戦する: お子さんが興味を示したら、一緒にコースに挑戦します。まだ一人で難しい場合は、手をつないだり、少し体を支えたりしながら、ゆっくり一緒に進んでみましょう。
  5. 応援と声かけ: お子さんが自分で挑戦している時には、「上手!」「もうすぐだね」「がんばれ」など、温かい声かけで見守り、応援します。乗り越えられた時やゴールした時には、「できたね!」「すごい!」と具体的に褒めて、達成感を共有しましょう。
  6. コースのアレンジ: お子さんが慣れてきたら、使うものを変えたり、並べ方を変えたりして、コースをアレンジしてみましょう。これにより、飽きずに長く楽しむことができ、様々な体の動きを引き出すことができます。

この遊びを通じて期待できる効果

遊び中の関わり方のヒント

安全に遊ぶための注意点

遊びの準備や片付けを簡単にする工夫

この遊びは、普段お部屋にあるものを活用するため、準備も片付けも非常に簡単です。遊びに使ったクッションやタオルなどを、遊び終わったらすぐに元の場所に戻すことを習慣づければ、片付けに時間を取られることもありません。コースを複雑にしすぎず、片付けやすい範囲で作ることもポイントです。

まとめ

おうちにある身近なものを活用した「おうち de 冒険アスレチック」は、お子さんが楽しみながら心と体をバランス良く発達させることができる素晴らしい運動遊びです。複雑な準備や特別な道具は不要で、天候に関わらずいつでも手軽に取り組むことができます。

この遊びを通じて、お子さんは新しい体の動かし方を学び、バランス感覚や空間認識能力を養います。そして何より、保護者の方と一緒に体を動かし、笑い合い、達成感を共有する時間は、かけがえのない親子の絆を育む貴重な機会となります。

完璧を目指す必要はありません。お子さんの「やってみたい」という気持ちを大切に、安全に気をつけながら、親子の時間を存分に楽しんでください。日々の暮らしの中に、気軽に運動遊びを取り入れてみるきっかけとなれば幸いです。