親子で運動あそび広場

親子で向かい合って『足と足でこんにちは』 体の使い方と触れ合いを育むおうち運動遊び 1歳半頃〜2歳半向け

Tags: おうち運動あそび, 触れ合い遊び, 体幹, バランス感覚, 親子の絆

はじめに

お子様との日々の中で、「今日は何をして遊ぼうかな」「おうちの中でも体を動かしてあげたいけれど、特別な準備は大変そう」と感じることはありませんか。特に小さなお子様との遊びは、どのように関われば良いのか戸惑うこともあるかもしれません。

この「親子で運動あそび広場」では、身近にあるものを使ったり、あるいは何も準備がいらなかったりする簡単な運動遊びをご紹介しています。今回は、親子の触れ合いを通して体の使い方やバランス感覚を育む、『足と足でこんにちは』という運動遊びをご紹介します。特別な道具は必要ありません。お子様と向かい合って座るスペースがあれば、すぐに始めることができます。

『足と足でこんにちは』とは

この遊びは、親子が向かい合って座り、お互いの足の裏を合わせたり、優しく押し合ったりするシンプルな運動遊びです。お子様は、自分の足をコントロールして親御さんの足に合わせることで、体の使い方やバランス感覚を養います。また、足裏から伝わる親御さんのぬくもりや、心地よい圧力を感じることで、触覚や固有受容覚(体の位置や動きを感じ取る感覚)が刺激されます。そして何より、親子の顔を見合わせながら行うことで、温かいコミュニケーションが生まれ、絆を深めることができます。

対象となるおおよその年齢

1歳半頃〜2歳半頃のお子様を対象としています。 一人で安定して座れるようになる生後10ヶ月頃から、親御さんが支えながら行うことも可能です。お子様の発達段階や興味に合わせて、遊び方を調整してください。

準備するもの

遊び方のステップ

この遊びはとてもシンプルです。以下のステップを参考に、お子様の様子を見ながら進めてみてください。

  1. 親子で向かい合って座る: 床に座って、お互いの膝を立てるか、足を伸ばす形で向かい合います。無理のない楽な姿勢を選びましょう。お子様がまだ安定して座るのが難しい場合は、親御さんが後ろから支えてあげてください。
  2. 足の裏を合わせる: お子様に「あんよとあんよでこんにちはしようか」などと優しく声をかけながら、お子様の足の裏と親御さんの足の裏を優しく合わせます。最初はお子様が自分で足を動かせなくても、親御さんが優しく手を取って促してあげて構いません。
  3. 触れ合いを楽しむ: 足の裏を合わせたまま、歌を歌ったり、「こんにちは」「たっち!」などと声をかけたりして、触れ合いの時間を楽しみます。
    • 発展例1: 優しく押し合いっこ: 足を合わせた状態で、お互いの足で優しく押し合ってみます。これはお子様が体の使い方や力の加減を学ぶ良い機会になります。「いち、に、さん、ぎゅー!」などと声をかけると、リズムに合わせて楽しめます。ただし、お子様が嫌がったり、無理な力がかかったりしないように、必ず優しく行ってください。
    • 発展例2: 手足でこんにちは: 足だけでなく、手のひらでも向かい合って「こんにちは」とタッチしたり、優しく押し合ったりする遊びに広げることもできます。体の色々な部分の触れ合いを楽しむことができます。

遊びを通じて期待できる効果

遊び中の子どもとの関わり方のヒント

安全に遊ぶための注意点

遊びの準備や片付けについて

この遊びは特別な道具を必要としないため、遊びたいと思った時にすぐに始めることができ、片付けもありません。日常のちょっとした時間や、お子様とのんびり過ごしたい時に手軽に取り入れることができます。

まとめ

『足と足でこんにちは』は、シンプルながらも体の使い方、感覚の発達、そして親子の温かい触れ合いを育むことができる素晴らしい運動遊びです。高価なおもちゃや広いスペースがなくても、親子の体一つで十分楽しむことができます。

育児中は日々忙しく、新しいことに挑戦する心の余裕がないと感じることもあるかもしれません。しかし、このような簡単な遊びであれば、気軽に毎日の生活に取り入れていただけるのではないでしょうか。遊びを通して生まれる親子の笑顔や、小さな成長を、ぜひ大切に感じてみてください。

これからも、「親子で運動あそび広場」が、皆様の育児のヒントとなれば幸いです。